りんご 品種別 一覧

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はじめに

この一覧表は管理人の実務経験をベースに作成しております。特に旬や出回り時期は、生産地域や天候条件等により多少の誤差が生じることがございます。何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

なお、今後は品種追加、写真挿入など、順次拡充して参ります。

皆様の果物選びの一助となれば幸いです。

りんご 概要

りんごは言わずと知れた秋~冬の果実です。その品種数はなんと世界で約15,000種、日本国内だけでも約2,000種もあると言われています。また、令和6年度の収穫量は60万9200トンと、みかん55万9600トンを抜きトップに躍り出ました。

りんごは非常に貯蔵性に優れ、CA貯蔵法という特殊な手法を用いて通年流通しているのが特徴です。9月頃から早生(わせ)種の収穫が始まり、そのあと中生(なかて)種、晩生(おくて)種、あえて貯蔵してから流通する品種まで幅広く存在します。

また、りんごは作物の追熟を促進させる「エチレンガス」を多く放出するため、ほかの果物の追熟に利用することもできます。ただし、特に葉野菜など鮮度劣化が早まる恐れもありますので、ご家庭で保存される際は、この特徴をぜひ押さえておきましょう。

代表的な例が9月頃は「サンつがる」10月頃は「ジョナゴールド」11月頃は「ふじ」などです。

つがる

9月頃に旬を迎える早生種です。有袋栽培のものが「つがる」、無袋栽培のものが「サンつがる」として流通します。

また、りんごは基本的に全体がムラなく着色しているものが食味が良いですが、早生種は多少の色ムラがあっても十分に熟しているものがほとんどです。

【味】:糖度は13~14度程で甘酸適和、さっぱりとした味わい。

【食感】:果肉は固すぎず柔らかすぎず、ジューシー

【選び方】:多少色ムラがありつつもお尻の黄色っぽいものが程よい。果皮が少しべたついているものも、熟しているサイン。重量感があるものを選ぼう。

なお、「ふじ」と比較すると果肉はやや柔らかめで、若干酸味よりのさっぱりとした風味が味わえます。

「サンつがる」の方は、つがるよりも果皮の着色が薄めで、果肉がかなり柔らかいのが特徴です。

未希ライフ

出回りは8月下旬から9月頃、旬は9月上旬~中旬までの早生種です。

【味】:糖度は13度前後、甘酸適和でさわやかな味わい

【食感】:肉質はキメが荒く、やや硬めでジューシー

【選び方】:手に持った時重量感があるもの、ハリがあるものを選ぶ。果皮が濃い赤色だとGood

きおう ※青系りんご

出回りは9月上旬~10月下旬の早生種です。「黄王」とも書き、黄色っぽい果皮が特徴的です。

【味】:糖度は13~14度、酸味は控えめ。味は濃いめでしっかりしている。

【食感】:程よい硬さ。

【選び方】:果皮にハリがあり、重量感があるものを選ぶ。黄緑よりも黄色い方が酸味が弱まりますが、食感がモロモロと柔らかくなりがちです。管理人は食感重視なので黄色よりも黄緑のものを選ぶようにしています。

【ひとくちアドバイス】:きおうは色づきの判断など収穫のタイミングが難しいようで、目利きの重要性が比較的高めの品種だと言えます。特に重量感を意識しましょう。中の水分量を計る指標となるためです。

※実食レビューはこちら→ きおう(青りんご)実食レビュー

サンふじ(無袋)

出回りは11月頃~12月頃で、青森県産に関しては4月上旬まで。有袋ふじよりも早く出回ります。有袋栽培と比較して果皮に着色しにくく見た目でやや劣りますが、陽の光をたっぷり浴びて育つ為、食味はサンふじに軍配が上がります。ただし、日持ちしにくい点には注意しましょう。

【味】:濃厚な甘さ(糖度15~16度)と、程よい酸味が特徴

【食感】:食感はシャキシャキと硬め

【選び方】:果皮に緑色が残っていないもの、重量感やハリがあるものがGood。お尻の色が黄色~赤だと蜜入りの可能性が高い。

【ひとくちアドバイス】:りんごは追熟を行うことで甘さが増しますが、やりすぎると中の水分が抜けモサモサとして舌触りが悪くなってしまいますので、ここは注意点です。(食感が「ボケる」とも言います)

↓ちょいと小話…

ところで、「ふじ」と「サンふじ」の違いは一体なんでしょうか。サンふじは、無袋栽培を特徴とし、「JA全農長野の登録商標」となっています。つまり、サンふじは品種名ではなく、厳密には栽培方法を指す言葉になります。

これは余談ですが、管理人の店舗には青森県産の「無袋ふじ」がよく納品されます。恐らく無袋栽培で「ふじ」と区別したものだと思われますが、こういう事情があったんですね。

ふじ(有袋)

サンふじに続いて出回る晩生種で、11月頃から出回り始め7月頃までがシーズンとなります。CA貯蔵法と呼ばれる、りんごを仮死状態にし鮮度を保つ方法で驚異の貯蔵性を発揮します。サンふじよりも貯蔵性が高いです。

サンふじとは異なり、見た目が大変鮮やかでツヤがあるのが特徴です。また皮が薄く、シャキッとした食感です。酸味はやや控えめで糖度は15~16度と高め。蜜が入りやすい品種です。

全体が赤く着色しているもの、手に持った時重量感があるもの、ハリがあるものを選びましょう。

ジョナゴールド

一年中流通していますが旬は10月頃です。果肉は硬すぎず柔らかすぎず程よいです。ふじより若干柔らかめです。煮崩れしにくいのが特徴で、軽く煮込む程度の料理やお菓子にもよく用いられます。糖度は15度前後で、紅玉由来の酸味も味わえます(この酸味が特にケーキによく合うようです)。

お尻が黄色みを帯びたものや、テカテカは成熟した証拠です。着色が良いか、重量感があるか、ハリはあるかを確認しましょう。

シナノスイート

10月~中旬が旬で、11月頃まで出回る中生種です。硬さは早生系ふじと同等で、ジョナゴールドより柔らかく、比較的軟かな食感が特徴です、糖度は14~15度、酸味が優しいので糖度以上に甘さを感じられます。常温で2週間、冷蔵で2か月程度持ちます。

全体が赤く着色しているもの、手に持った時重量感があるもの、ハリがあるものを選びましょう。

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※順次更新予定

最終更新日 20250915

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